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(社)三木青年会議所は、明るい豊かな社会を築くために、また、より良い「まちづくり」、「ひとづくり」をめざすために、20歳から40歳以下の青年経済人で組織された団体です。


理事長所信

初志回帰 〜時代の牽引者として、“真”JC創始の精神へ〜

はじめに

 今からさかのぼる事、半世紀余り―――敗戦の傷跡が残る1949年、新しい日本の再建を担う若者 の、英知と勇気と情熱の結晶として、ある組織が誕生しました。
この組織は、「明るい豊かな社会の実現」という理念のもと、「奉仕」「修練」「友情」という三つからなる信条を掲げ、高らかに産声をあげました。
まさにこの組織こそ、今我々が活動している青年会議所に他なりません。
以来青年会議所は、変革の能動者として地域貢献や次代のリーダー育成に、若い力を存 分に発揮し今日まで活躍してきました。
さて、現在この組織を取り巻く状況は、劇的な時代の流れの中で、創始の頃からは想像 もできない程の変貌を遂げました。日本経済は右肩上がりの高度成長期を経て、誰もが有頂天であった80年代のバブル景気期から、90年代の失われた10年と呼ばれる長期大不況期に迷い込み、ようやく脱した末に見えてきたものは厳しい格差社会でした。
やがて世紀末から新世紀に入り、国際情勢では、戦争=国家間の紛争という今までの概念を超えたテロとの戦い。また我々の身近な社会にも変化は訪れました。連鎖的に相次ぐ猟奇犯罪事件や、否労働・否教育人口(ニート)の爆発的増加をはじめとする、今まで有り得なかった類の社会問題の多発...。
青年会議所活動の環境も大きく様変わりしました。時代の牽引役であった我々JC「しかなかった」時代から、NPOをはじめとする組織的な市民活動が活性化・多様化し、JC「もある」時代へ。
このような中で、我々(社)三木青年会議所は、先輩諸兄が脈々と培ってきた運動の成果と意義についてあらためて見つめなおし、これからの時代を率先して牽引するため、あらゆる青年会議所活動の明確なスキーム(枠組みをもった計画)を新たに構築する時期に差しかかっているのではないでしょうか。

志、元気、そして行動へ

 ひとが夢を叶えようとしたり、目標を決めてそれを成し遂げようとする時、その源には必ずそれをしようとする“志”が存在します。その“志”を現実のものとする時に、立ちはだかる障壁を乗り越え困難を打ち破るために我々は知恵をしぼり、体を張って“行動”に移すのです。では、“志”を“行動”につなげる上で最も大切な要素は何か。それが“元気”です。場合に応じて、やる気や根気、負けん気とも言い換えることができます。いくら頭の中で素晴らしい考えや思いがあっても、それをやってやろうとする気力がなければ一向に行動に移りませんし、行動に移らなければしょせんそれは机上の空論となります。有言実行、無言実行にかかわらず、活動というものはやらないと意味がないのです。そしてそれを促し、進めてくれるもの、それが“元気”なのです。“元気”に質の良し悪しはありませんし、人それぞれ形も違うでしょう。しかし、その量は明らかに行動の結果に影響します。青年会議所活動を効果的に、意義あるものとして行う上で、この3つの要素はどれもが不可欠だと考えます。会員として共通の“志”をしっかり持ち、相互に“元気”を与え合いながら“行動”していく事ができたなら、我々が目指す「明るい豊かな社会の実現」はより手の届くものとなる事でしょう。
 まちづくりとビジョン 

 ひとが生活する基盤となるのはまちです。では我々が暮らすまち・三木市での生活において、実際とりたてて切迫した状態にある問題はあるでしょうか。恐らく、否、でしょう。確かに金物をはじめとする地場産業が隆盛を極めていた一昔前に比べれば、決して好況とは言えない経済状態ですし、行政の財政状況も公開されている限りでは予断を許しません。だからといって、人として健康的で文化的な最低限度の生活が脅かされているでしょうか。そう、三木市民は少なくとも表向きには平和で恵まれた「明るく豊かな」生活を営む事ができているのです。では、そのような社会生活の中で我々青年会議所が必要とされる活動とはどのような事なのでしょうか。青年会議所のシステムとして、40歳卒業と単年度という2つの制度があります。これは他の団体にはみられない青年会議所独自のものです。この不連続の継続ともいうべき特性を、「今そこに迫り来る危機の無い三木市」のまちづくりに対して効果的に活かせる、よりよい方法がきっとあるはずだと思います。市民活動に関わる各種団体には2つの種類があります。まずひとつは、実際の現場での草の根活動。もうひとつは、そういった現場活動を効果的に行いやすい基盤をつくる、中間支援活動。市民が市民自身の生活の中で必要と感じ、そのために動いている活動と、それらがより効果的で動きやすい環境にするための活動が相互に役割を果たしながら両輪となって、初めて市民活動は行政や地域に響き、貢献できるまちづくりになります。青年会議所のまちづくりは何をどのように取り組むべきなのか、ビジョンを明確にした上で、特性を活かした実効性のあるスキームを構築するべきだと考えます。
青少年育成と創意教育

 ひとが人格を形成する過程で、最も大切な時期が幼年期から青少年期である事に誰も異論はないでしょう。では地域の牽引者である青年会議所として、彼ら次世代を担う子供たちに対し何ができるでしょうか。(社)日本青年会議所は、近年の取り組みとして「自然を愛する気持ち」「先人・先輩への感謝や尊敬」「思いやりの心」「もったいない精神」といった、日本古来より受け継がれてきた高潔で徳高い心の復活をテーマに、倫理・道徳教育推進運動を展開してきました。ここにもうひとつ、創意教育の推進を付け加えるべきだと考えます。ゆとり教育の崩壊後、そこに残ったのは学力や倫理道徳心の低下だけではありませんでした。自主性を重視し過ぎたあまり厳格さを軽んじた教育システムは、楽して得をした者勝ちの風潮、面倒な事は避けて言われた事だけやっていればよいといったマニュアル思考の社会を作り出しました。その結果、我々日本人の美徳であった、自らの力で考え知恵を絞り、行動する創意工夫の能力までも失いはじめているのです。国際化がさらに進み、これまで以上に日本の底力が問われる今、我々日本人が元々持っていた心や力とは何か、その素晴らしさや大切さを我々青年会議所が率先して、次世代を担う子供たちに本気で語り継いで行かなければならないのではないでしょうか。 

修練としてのビジネス

 ひとは日々修練をしています。子供の頃おもちゃを買ってもらえず我慢した事、大切な人と別れた体験なども人間力の切磋琢磨という意味でひとつの修練であるならば、生きていくことそのものが修練と言っても過言ではないでしょう。そんな生涯修練の中で、青年経済人である今の我々に課せられた修練とはどういったものでしょうか。それは間違いなく、仕事だと思います。これこそ、我々が真っ正面から向かい合い、日々の積み重ねによって経済活動だけでなく精神や技術をみがき鍛え、自らを向上させるもの。そのような今我々が最も直面している修練に対して、本気で“志”を持ち、“元気”を出して“行動”に移せている人が果たしてどれだけいるでしょうか。仕事は英語だと“ビジネス”と訳されます。“BUSY(忙しい)+NESS(もの、事)”すなわち、欧米で仕事とは「忙しいこと」なのです。目標を高くはっきりと掲げ、その達成のために寸分を惜しんで常に我が身を忙しく置き、たちはだかる困難を乗り越え、懸命に頑張る。これがビジネスの本来在るべき姿であり、仕事という修練の理想型だと思います。また一方で昨今、拝金主義や利益至上主義の行き過ぎによる歪みから様々な社会事件が起こり、あらためて企業倫理が問われています。仕事という修練を通して、今一度青年経済人としての向上心や倫理観を見つめなおす機会を持つ事も、今の青年会議所には必要だと考えます。
縁と友情

 ひとは誰もひとりでは生きていません。必ず誰かに助けられ、時には誰かに頼られて人間関係を築き、それが無数に集まって社会は成り立っています。しかし実際は、たとえそれが旧来の知人であっても、深刻に困っている人を本気で助けるという事はよっぽどの動機がなければなかなかできるものではありません。そんな時、よしやってやろうという気にさせるもの、背中を後押ししてくれるのは、この人のためなら損得をかえりみないという気持ちです。それが「友情」であると思います。青年会議所の三信条のひとつとして掲げられている「友情」は、“志”を同じうする者同士が、活動を通じて知恵を出し合い、汗をかき、泣き、笑い、感動を共にする事で、プラス∞(無限大)の力として育まれる心だと考えます。そのような心がすべての会員に芽生えるためにはどうすればよいのでしょうか。そこで大切なのが、日頃の会員同士の交流(コミュニケーション)です。会員としての情報交換だけでなく、青年経済人として、また同世代の人間として膝をつき合わせ、議論し、悩みを打ち明け、心をさらけ出した生身の付き合いの積み重ね。そのような関係を築くことで、いざという正念場で自分だけではどうにもならない時に、共に力を合わせてくれる。それが真の「友情」だと思います。青年会議所での仲間との出会いは、何にも代えがたい素晴らしい縁です。自分を活かし、人を活かすためこの縁を大切にしましょう。
温故知新とこれからの方向性づくり

 (社)三木青年会議所は、その半世紀の活動の中で、地域社会に寄与し、企業人を育て、そして友情を深めてまいりました。それらは三木の地に種として蒔かれ、やがて芽を出し、美しい花が咲き、人々の心や生活の中に確実に根ざしています。みっきぃマラソンや三木山森林公園の開発をはじめ、今や日常となっている三木市の催事や制度の数々について、先輩諸兄が築いてこられた青年会議所活動の礎の上に、今日も行われているという事を、我々はどれだけ理解しているでしょうか。孔子の有名な言葉に「温故知新」というものがあります。歴史や思想など先人の残した偉業をよく調べ研究し、そこから新しい知識や見解を得るという意味です。我々は故きをたずね、新しきを知る機会を持つ事で、会員全員の気持ちがひとつとなり、(社)三木青年会議所のさらなる発展と活動の実現が望める、確かな方向に歩んでいく事ができるのではないでしょうか。 
おわりに

 かつてアメリカ合衆国の大統領となったジョン・F・ケネディは1961年1月20日の大統領就任演説にて、次のような言葉を残しました。「Ask not what your country can do for you, ask what you can do foryour country.(祖国があなたに何をしてくれるかを尋ねるのではなく、あなたが祖国のために何ができるか考えて欲しい。)」我々青年会議所会員はみな、“志”を持って入会しました。そこには、“志”を同じくする者が相集い、力を合わせてくれる仲間がいます。今こそ、“元気”をもって我々の理想を実現するため“行動”しましょう。きっと楽しく、明るい豊かな未来への道が開けてくることでしょう。 
 

〜奉仕〜
社会が自分に何をしてくれるかではなく、自分が社会のために何ができるかを考えよう。

 〜修練〜
JCが自分に何をしてくれるかではなく、自分がJCのために何ができるかを考えよう。

 〜友情〜
友が自分に何をもたらしてくれるかではなく、自分が友に何をもたらすことができるかを考えよう。

基本方針
1.組織の存在意義の明確化と会員の自覚
2.会員のモチベーションアップと真の友情の確立
3.自らが進んで考え行動できる青少年育成
4.向上心と倫理感を兼ね備えた青年経済人としての練磨
5.JCにしか出来ないまちづくりスキームの構築
6.(社)三木青年会議所設立50周年を見据えた軌跡の考証と編纂


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