活動報告
7月例会 固定観念を破り、夢を語れ ~リーダーとしての原点の日~
2026年07月04日
「同じことを100年続けても、企業は残らない」——固定観念を打ち破り、夢を語る。その原点を確かめるために、私たちは高野山の霊気の中へと向かいました。
2026年7月4日、一般社団法人三木青年会議所は、7月事業例会「固定観念を破り、夢を語れ ~リーダーとしての原点の日~」を開催いたしました。ひとづくり委員会が企画したこの一日は、三木市・細川町西公民館での例会セレモニーから始まり、そこからメンバー全員が車を乗り合わせて、はるばる高野山(和歌山県)へ。特別講演、阿字観の瞑想、護摩行、そして奥之院の参拝と、非日常の学びと体験がぎっしりと詰まった、まさに一日がかりの事業となりました。
■理事長挨拶
例会の冒頭、理事長より挨拶がありました。テーマに掲げた「固定観念を打ち破ろう」という言葉のもと、「“我々の業界はこういうものだ”“中小企業だからこうだ”——そうした固定観念が、私たちの中にありはしないか」と問いかけがありました。「次のリーダーとなり、企業を循環させ、継続させていくためには、世代ごとに新しくなっていかなければならない。同じことを100年続けていては、もう継続はできない」。そして、その固定観念を“外”で見つめ直す機会をつくること——だからこそ今日は高野山へ足を運び、いつもとは違う場所で考え、体験しよう、と本日の事業への想いを語られました。
■3分間スピーチ
3分間スピーチには、神木くんと津村くんのお二人が登壇されました。神木くんは、「相手の意見を汲み取り、人と人とが心を通わせ、相手を深く理解してこそ、より踏み込んだ提案ができる」と、人とのつながりを大切に一緒に歩んでいきたいという想いを語られました。津村くんは、「これまでは流されることの多い人生だった」と率直に振り返りつつ、「会社や子どもを担う立場となった今、責任を持った決断をしていける人生にしたい」と、これからの覚悟を力強く共有してくださいました。
■いざ、高野山へ
セレモニーを終えた一行は、車を乗り合わせて約2時間半。標高の高い聖地・高野山へと移動しました。到着すると、澄んだ空気が一気に身体を包み込みます。日常から切り離されたこの特別な舞台で、いよいよ本日の学びが始まります。
■特別講演|固定観念を破り、夢を実現する
ひとづくり委員会が準備した高野山の会場では、株式会社サイエンスホールディングス 代表取締役会長 青山 恭明 先生をお迎えしての特別講演が行われました。青山先生は、シャワーヘッドで広く知られる企業を率いてこられた方です。「そもそも“シャワーヘッドを交換する”という発想(固定観念)は、世の中に存在しなかった。その常識を打ち破れたことこそ、実績を残せた大きな理由なのです」——まさに固定観念を破り続けてきた歩みを、実体験とともに語ってくださいました。
この事業に携わるきっかけは、娘さんの肌が弱かったことだったといいます。「肌が弱い人でも安心して使える水を」との一心で研究を重ね、同じ悩みを抱える多くの人に向けた商品の開発へとつなげていかれました。エビデンスをもとに、悩める人へ真摯にアプローチしていく——“世の中を変える”というまっすぐな気持ちが、成功へとつながったのです。
そして「夢を語る」ということ。青山先生は、かつて万博で「人間洗濯機」を目にしたときの衝撃を胸に、「大阪・関西万博でもう一度これを実現したい」という夢を抱き続け、ついにそれを現実のものとされました。固定観念を破り、夢を語り、そして叶える——本日のテーマそのものを体現する、貴重で熱いお話に、参加者一同、深く引き込まれました。
■阿字観|静寂の中で、自分と向き合う
続いて体験したのは、高野山に伝わる瞑想「阿字観」です。阿字観とは、大宇宙そのものである大日如来を表す「阿字(あ)」を心に念じ、その真理と一体になることを感じる、弘法大師ゆかりの瞑想法。静寂の中でゆったりと呼吸を整えながら、これまでの自分をじっくりと振り返っていきます。心の迷いが少しずつ晴れ、自分自身をしっかりと見つめ直す——その静けさの中で得た気づきとともに、一人ひとりが「これからの事業発展への想い」を言語化し、次の一歩へとつなげていきました。
■護摩行|祈りを、火に込める
さらに、薄暗いお堂の中で執り行われたのが護摩行です。読経の声が響き、太鼓が鳴り渡る——五感を揺さぶられるような荘厳な空間の中で、護摩木に書いた一人ひとりの願いを、燃えさかる炎に込めて祈願していきます。頭で考えるだけでなく、身体全体でその祈りを刻み込んでいく。心に定めた想いが、静かに、しかし確かに、自らの内へと定着していくのを感じるひとときとなりました。
■奥之院参拝|歴史と、今がつながる場所
締めくくりは、奥之院の参拝です。ひとづくり委員会のメンバー自らがガイドを務め、非日常の空間を案内していきました。奥之院は、名だたる戦国武将の墓が数多く集まることでも知られる特別な場所。苔むした石碑に刻まれた先人の言葉、そして数々の企業の供養塔に込められた想いに触れながら、参加者は静かに歩を進めます。千年以上にわたって灯り続ける「消えずの火」——その揺らめきを前にすると、脈々と受け継がれてきた歴史と“今の私たち”が、確かに一本の線でつながっていることを実感します。まさに唯一無二の、忘れがたい体験となりました。
■精進料理・宿坊泊|余韻とともに
そして一部のメンバーは、この日そのまま高野山の宿坊に宿泊。丁寧に整えられた精進料理をいただきながら、この濃密な一日の学びと体験を、ゆっくりと語り合いました。日常を離れた聖地で分かち合う時間は、メンバー同士の絆をより一層深いものにしてくれました。
固定観念を破り、夢を語る。1200年の祈りが息づく高野山で、私たちはリーダーとしての「原点」に立ち返る一日を過ごしました。ここで得た気づきと熱を、それぞれの企業へ、そして地域へと持ち帰っていく——三木青年会議所は、これからも地域社会の発展と会員一人ひとりの成長のために活動してまいります。