理事長所信 of (社)三木JC 2012年度HP

HOME > 三木青年会議所の紹介 > 理事長所信

理事長所信

理事長.jpg
社団法人 三木青年会議所
理事長    岡田 紹宏

ひとが光ればまちは輝く
~まずは君が強くなれ!~

<はじめに>
 戦後、焦土と化した我が国を憂い、「日本の復興は我々青年の責務である。」という熱き想いを持った若者たちが立ち上がりました。「何かに頼っていてはいけない。我々がやらなければならない。」混沌とした闇の中で生まれた小さな光。その光は瞬く間に全国に広まり、大きな輝きを放つ組織となりました。それが青年会議所です。そして、この三木においても「従って次代をになう青年として広く社会の見地に立つて今後産業経済、文化発展に寄与するため、青年会議所の三大目標を初めとする、その趣旨に賛同し設立したものである」という設立趣意書のもと三木青年会議所が誕生しました。以来半世紀が過ぎ、私たちの先輩諸兄は絶えず変わりゆく環境の中で、組織を改革しながら様々な手法をもって活動し、地域社会に貢献されました。そして環境は変われども組織の根本は未だ変わることなく、三つの信条「修練・奉仕・友情」に基づく創始の精神は脈々と受け継がれています。私たちは先輩諸兄が築き上げた伝統を感謝しつつ継承し、今後も伝えていかなければなりません。
 日本は敗戦国でありながら、奇跡ともいえる急速な復興を成し遂げ、先進国の仲間入りを果たし、世界でもトップクラスの経済大国になりました。しかし、その後バブル経済の崩壊、失われた10年といわれる長い不況に入り、デフレ脱却の糸口が見えかけたとき、百年に一度といわれた世界同時金融恐慌が起こりました。そして追い打ちをかけるように、あの未曾有の被害をもたらした東日本大震災に見舞われます。現在の苦境は、以前から日本に突き付けられていた大きな社会的問題や課題をより顕著にしており、一方で再構築に向けた大きな転換を促進しています。戦後から着々と成長を遂げた経済、日本をけん引してきた行政システム、また、国民の様々な意識において、大きく変わろうとしているのです。
 この大きな転換期を迎えた今、私たち(社)三木青年会議所は組織の本質をしっかりと見据え、どのような活動を行い、地域社会に貢献していくべきかを再度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

<青年会議所のオリジナリティーとは>
 まずは、「JCしかない時代」から、「JCもある時代」を迎えたと言われるのは何故かを考えてみましょう。おそらく、これはNPOをはじめとする様々な市民活動団体が設立
され、奉仕団体としての存在意義が薄れてきたからだと思います。しかしそれが全てなのでしょうか。青年会議所は社会から必要とされて生み出された団体ではなく、日本を復興させようという若者が自らその意義を感じ、英知と勇気と情熱をもって集まった団体です。「修練・奉仕・友情」の三信条を通じて「明るい豊かな社会」を目指す青年経済人の集まりなのです。
 私たちの社会貢献は直接奉仕という形に限りません。「JCもある時代」など本当は初めから無いのです。青年会議所は今までも、これからも、ずっと独自の存在なのです。新たな社会を構築していかなければならない今だからこそ、青年会議所という組織のオリジナリティーを強調していこうではありませんか。真の存在意義、創始の精神こそが、社会における青年会議所の必要性を最大限高めることに繋がり、組織の大いなる可能性と独自の方向性を導き出せるはずです。

<自立した地域を目指して>
 私たちの考える「明るい豊かな社会」とは何でしょうか。恒久的な世界平和を目的とし、正しい資本主義経済の発展を目指す、という回答は象徴的なものであります。もっと具体的に未来を見据え、どのようなまちづくりを目指すべきなのかを考えていきましょう。高度経済成長期の終焉と共に中央集権型の構造が限界に達し、地域主権という言葉が出てきてから随分と経ちます。すでに中央には地方の面倒をみる余力はなく、徐々に切り離されていくことは明白でありながら、地方行政の力だけで自立していくことはできません。つまり、これから明るい豊かな社会に向けて不可欠なのは「自分たちのまちのことは自分たちで解決する」という、中央や行政に依存しない住民主導の地域づくりといえるでしょう。その為にはハードよりもソフトの充実が鍵になってきます。まちにおけるソフトとはひとです。まちに住むひとが光れば必然的にまちは輝きます。

<まずは自分が光るひととなろう>
 私たちは、大切なお金と時間をつかって一体何のために活動させていただいているのでしょうか。 いろいろと考えはあるでしょうが、まずは自分のため、家族のため、会社のためを考え、身近なところから笑顔を増やしていくべきです。会員個々のためにならないような組織が、光り輝くまちづくりを目指すことなどできないと思います。
だから一生懸命に自分を鍛えましょう。自分自身が強くなってこそ、光るひとになれるのです。光るひとになれば、まわりを照らすことができる。光を伝えていくことができる。それがまちの輝きになり、また自分を照らしてくれます。会員の成長を通して明るい豊かな社会へ繋げていくこと。それが私たちの目指しているまちづくりサイクルなのです。

<青年会議所の本質を見据えた組織改革>
 私たちは変革の能動者たることを声高に叫び、勇気をもって実行していくことを主張し
ますが、本質なき変革は組織を滅ぼします。しっかりと本質を見据えた上で、変えるべきところは変え、残すところは残し、無くすところは無くしていきましょう。組織の活性化の為には、会員の活動しやすい環境を作っていくことが不可欠であり、同時に、私たちの運動を広め、理解していただくための制度を設けていくことが必要です。また、取得期限が迫っている公益法人制度改革においては、2009年12月の総会にて一般社団法人取得を選択しました。(社)三木青年会議所が解散という最悪の事態に陥らぬよう、今後の活動の展開を熟考しながら、認証取得に向けて着実に準備を進めていきましょう。

<真の拡大を目指す>
 組織を運営し、存続させていくためには会員がいないと成り立ちません。長きにわたる経済情勢の悪化や加入団体の選択肢が増えたことで青年会議所の会員数は減尐の一途を辿っており、会員拡大は喫緊の課題といわれています。(社)三木青年会議所も例外ではなく、このままでは55周年を迎える2年後、在籍人数は半分となってしまいます。会員数は組織の力であり、活気でもあります。何としても会員全員で、共にまちを盛り上げていく仲間を増やしていきましょう。会員拡大は営業と同じで、トップが率先してやらなければ会員全員の機運は高まりません。本年は自ら率先し、皆さんと共にたくさんの候補者と出逢っていきたいと思います。私たちの姿がすなわち(社)三木青年会議所の広告塔となりますので、その自覚をもってしっかりと会員拡大にあたっていきましょう。
 また、私たちの想いや活動をいろんな方に理解していただくことも重要です。本質を見据えた上で出来る限り門戸を広げ、たくさんの候補者に青年会議所活動を体験してもらいましょう。また、様々な手法、あらゆる媒体を以ってPRに努め、三木JCファン、三木JCサポーターをつくっていきましょう。

<確固たるプライオリティーを持つ>
 私たちをとりまく経済的な環境は変わり、投資できる資源(時間やお金)は限られてきています。これからは貴重な資源を有効活用するためにも自分の中で優先順位をしっかりと持つべきです。何故やるのか、どこまでやるのかをとことん考え抜いて、やる限りは目標を持ち、何かを得ようという気持ちで前向きに活動していきましょう。中途半端にやることはあまりにももったいなく、誰の為にもなりません。やるべきことを一生懸命やれば、結果の大小はあれども、必ず得るものがあるはずです。
 平時の活動においても、まずは(社)三木青年会議所では義務であり基本である月一回の例会を大切にしていきましょう。会員全員が一堂に集う貴重な機会ですので、設営する側も出席する側も、常に会員のプラスになるように心がけたいものです。例会が充実すると、会員のモチベーションが向上し、どんどんと活気が出てきます。また、委員会の重要性もしっかりと認識しましょう。委員会で十分な協議が出来てこそ、理事会での意見交換が活発になり、充実した事業内容に繋がってきます。決して何日も遅くまで開催するということではなく、どのようにすればスムーズな進行が出来るかを考え、委員会の質を高めることが大切です。例会と委員会の充実無しに組織とその活動の活性化は望めませんし、根本からの充実なくして枝葉に至り、果実が実ることは有り得ないはずです。

<会員資質の向上のために>
 地域のために様々な立場で貢献されている先輩諸兄は、我々の誇りであり目標であります。私たちも、リーダーとして、また青年経済人としての資質を向上させなければなりません。
 現在、流通・情報インフラの急速な整備・発達によりグローバル化が進み、大量の物と情報が世界中を行き交っています。しかも凄まじい早さで動いているため、世界各国での様々な出来事や刻一刻と変わる経済情勢が瞬時に伝わり、日本に大きな影響を及ぼしています。それはもちろん私たちの地域、仕事にも影響しており、そんな遠い国のことは関係ない、そんな専門外の分野のことは知らない、などと決して言えません。特に中小企業の進むべき道の視界は悪く、一瞬の判断ミスが致命的になるような厳しい状況です。その中で、私たちが備えていくべきことは二つあると考えます。一つは、身のまわりに溢れている多くの情報を集め、実際に見聞を広めることで精査し、地域的な視野と世界的な視野を持つこと。もう一つは、明確な目標を掲げ、勇気をもって決断し、強い意志で実行する力を持つことです。
 決して簡単なことではないですが、自らの企業を存続させ、地域に貢献出来うるひととなるために、しっかりと自己研鑽に取り組んでいこうではありませんか。

<人生を彩る熱い友情を築く>
 例会や事業、理事会や委員会、そして懇親会や趣味部会。会員同士が意見を交わし、交流する機会はたくさんありますが、単に会場を設営すれば良いのでしょうか。それではハードを準備したことにしかなりません。いかに楽しそうな雰囲気をイメージさせるか、いかに会員に交流してもらうか、仕掛け(ソフト)を考えることが大切なのです。何においても仕掛け人「エンターティナー」となり、参加する人に対して配慮を行い、気持ちの良いひと時を与えることが、出逢いの幅を広げていく大切な要素なのです。そんな楽しくも様々な機会において、会員同士が自分自身の人生観をぶつけ合い、想いを共有できるような熱い交流をしようではありませんか。自分の色だけに染まらず、たくさんのひとの色が混ざりあえば、一層深みがでるものです。また、会員同士に限定されず、会員の家族や特別会員、姉妹JCである中レキJCとも交流の輪を広げていきましょう。そこで築かれた友情や絆は人生を鮮やかに彩ってくれる一生の財産です。

<次代へ想いをつなごう>
 私たちはこの地域の大人として子ども達に伝えていかなければならないことがあります。思いやりの心、感謝の心、道徳心や倫理観、礼儀礼節など日本ならではの良き文化や伝統ということもありますが、自立した地域を目指すためには、郷土への愛と夢をもつということが重要なのではないでしょうか。次代を担う子ども達が自分のまちに興味をもち、学ぶことにより、今まで知ることのなかった新しい発見や魅力に気付くことが出来れば、きっと彼らの心に郷土への愛と夢が育まれるはずです。それは、自分から率先してまちづくりに携わっていこうという想いにつながり、やがて次代の光となることでしょう。光るひとを絶えず創出することができれば、まちは輝き続けるのです。

<おわりに>
 青年経済人として、地域のリーダーとなるべく、地域に貢献すべく、これからも活動を続けていきましょう。土を耕し、種をまこう。自分の心に、ひとの心に、まちの片隅に。目立たなくとも、今咲くところは見えなくとも。私たちの役割はたくさんの花を咲かせ、種を蒔くひとを増やすことです。その為に、自信と誇りと志をもって仲間と共に進んでいきましょう。それが私たちの目指す「まちづくり」だということを信じて。やがてすべては「明るい豊かな社会」へと通じるはずです。

<基本方針>
・青年会議所の本質を見据えた組織改革
・JAYCEEの基本である青年経済人としての資質向上
・地域を担う次代の人材育成
・人生観をぶつけあい、想いを共有できる会員間交流の推進
・トップが率先し全員で行う会員拡大とサポーターづくり